こんにちは、齊藤です。
「そろそろ転職を考えようかなぁ」
もしもあなたが「転職」を考えているのならば、重要なポイントが
「転職活動をいつ始めるのか?」
ということです。
2、退職してからの転職活動のメリット&デメリット
こちらに関して考えていきます。
それぞれのパターンの特性を理解し、自分に合った形での事前準備を行いましょう。
失敗しない転職活動を行うためにぜひ参考にして下さい。
それでは見ていきましょう!
1、勤務しながらの転職活動のメリット
1、精神的に余裕がある
在職しながらの転職活動における1番のメリットはこれです。
給与や社会保障を得ながらの転職活動ですので、生活面の不安がなく、
精神的にゆとりを持って転職活動を行うことができます。
生活が安定しているという精神的なゆとりがあるので、判断を焦ってしまって
結果的に誤った選択をして後悔するリスクも減らすことができます。
時間的な余裕は少ないですが、経済的、精神的な余裕はある状態です。
2、転職しないという判断が可能
転職活動で他社の情報や業界の最新動向を知っていく中で、
現在勤務している会社の強みや良さを再発見することがあります。
これは転職活動で様々な企業を比較分析することで、今まで以上に
現職の会社を客観視できることが理由です。
給与や福利厚生、休日、勤務時間、勤務地、今後のキャリアアップの可能性など、
いろいろな視点で現職と転職先の企業を十分比較すべきです。
その結果、「転職しない」という判断があなたにとって正しい場合もあります。
それが許されるのも勤務しながらの転職活動の大きなメリットです。
3、転職先にアピールできる実績を作るチャンスがある
勤務しながらの転職活動におけるメリットは他にもあります。
あなたの仕事においての特筆すべき結果として、
他社にアピールできる実績を挙げれるチャンスがあります。
退職してからの転職活動ですと、次の就職先が決まるまで
キャリアは一旦白紙で止まってしまいます。
つまり、職務経歴書に上積みできる実績やアピール材料が増えません。
そのため、一定以上の実績を挙げたり、昇格してキャリアアップするチャンスがあるならば、
それを達成した上で転職活動をした方が、選択肢が増える可能性があります。
飲食業界であれば、「主任」や「副店長」よりも「店長」や「料理長」経験者の方が、
選考に与える影響や給与の提示額にもプラスの要素が期待できます。
2、勤務しながらの転職活動のデメリット
1、時間の制約が厳しい
在職中ですので、転職活動に確保できる時間は基本的に勤務時間以外のみとなります。
仕事に支障が出ないように、選考面接の日程を調整することが求められます。
時間の制約が常にあり、自由にスケジューリングできることはありません。
転職先によっては、土日祝が休みのため面接は平日にしかできないところもあります。
面接場所が遠隔地の場合、移動を含めると仕事に支障が出る場合があり、調整が大変です。
転職活動において重要となる「職務経歴書」をしっかりと作り込む時間や、
「自己分析」「適正判断」といった情報収集にかける時間も、
仕事と並行しながら準備を進めていくことが求められます。
転職希望時期から逆算した、綿密なスケジューリングが重要です。
(関連記事1)
【職務経歴書作成にも役立つ】面接対策で重要な3つのポイントを解説
(関連記事2)
【飲食業転職】将来に備えてやるべき準備とは【職務経歴書の書き方】
2、厳選して応募先企業を決める必要がある
好きなだけ自由に転職活動へ時間をかけれる環境ではないため、
片っ端からたくさん応募するのではなく、優先順位を組み立てて応募先を厳選する必要があります。
あなたが3ヶ月以内や半年以内といったように、転職期限を直近で決めている状況ならば
尚更ピンポイントで候補企業を選別していく必要があります。
そのため、転職活動を通して多くの企業や採用担当者と出会う中で、
思いがけないチャンスや求人に巡り合うといった可能性は少ないです。
求人情報だけではなく、企業ホームページや関連企業のリサーチは必須です。
加えて実店舗に足を運んだり、提供されているサービスを実際に受けてみる必要もあります。
3、同僚や上司に知られてしまう可能性がある
基本的に在職中は、自分が転職を考えていることや実際に活動していることを、
周囲に対して自分から明かすことはしません。
しかし、思いがけない形で同僚や上司に知られてしまうケースもあります。
「仕事を疎かにして転職活動するとは、けしからんやつだ」
「あいつは辞める気があるから、きっと仕事も手を抜くだろう」
「どうせ辞めるのであれば、これ以上あいつに仕事を教える必要はないな」
「キャリアアップしても辞めるのならば、他のスタッフにチャンスを与えるか」
あなたのいないところ、知らないところで、不本意ではありますが
こういった心証を周囲に持たれてしまう可能性がありますので注意しましょう。
同僚や上司も人間ですので、こうした感情を持たれることは仕方が無いのかもしれません。
周囲に知られてしまった場合は、ある程度は覚悟しておいた方が良いでしょう。
3、退職してからの転職活動のメリット
1、準備の時間を充分に確保することができる
退職してからの転職活動における1番のメリットはこれに尽きます。
何よりも転職活動を最優先にした1日のスケジューリングが可能になります。
じっくりと情報収集を行い、職務経歴書のブラッシュアップにも時間をかけれます。
キャリアカウンセラーや転職エージェントとも時間をかけてじっくりと準備を進めることができます。
入念な準備をすることが、結果的に志望度の高い企業からの内定獲得につながる可能性は高いです。
転職活動は事前準備と情報収集の質がポイントです。
2、資格取得などの学習時間が確保できる
転職活動以外にも「自己投資」に使える時間を十分に確保できます。
あなたが志望している企業や業界で役立つであろう資格を取得することは
長期的に大きなメリットです。
「資格取得に向けて勉強中」であることも転職活動においてはアピール材料になります。
そもそも自己投資をすることは、転職活動という目的だけにとどまらず、
将来的なキャリアアップやチャンスの拡大において重要です。
3、周囲に気兼ねなく活動に専念できる
同僚や上司に知られるといったリスクがなく、転職活動に集中できます。
退職後は基本的に1人で行動できる自由があるので、
あなたの好きな時に好きな場所で活動に専念することができます。
また1人でじっくりと自分と向き合うこともできるので、転職において
あなたが実現したいこと、求めることを軸としてしっかりと設定しましょう。
一方、長期間1人だけで行う転職活動は、精神的に孤独になりやすい側面もあります。
モチベーションを維持するためには、適切にリフレッシュすることも大事です。
4、退職してからの転職活動のデメリット
1、キャリアで空白の期間が生まれる
一般的には、履歴書や職務経歴書における「キャリアの空白期間」が長ければ
転職活動においてはマイナスな印象となり、不利になります。
キャリアにおける空白期間は、採用面接において必ずその「理由」を問われます。
まずはこの事実をしっかりと認識し、キャリアの空白期間が長くならないように
できるだけ早めに次の就職先を決める必要があります。
2、安定収入が無くなり精神的に余裕が持てない
思うように転職活動が進まず、志望している企業からなかなか内定が得られない場合、
それは確実にあなたの「焦り」となって、精神的に不安になってきます。
なぜならば、既に退職しているあなたには安定収入がありません。
そうなると冷静な判断ができず、そもそも転職しようとする当初の理由を見失ってしまい、
前職よりも条件の良くないところに妥協して就職するといった本末転倒の結果を招きます。
たとえ当面の生活に困らない貯金があったとしても、築き上げてきた蓄えを切り崩す生活は
精神的にもストレスになりやすく、不安が消えることはありません。
お金の苦労や心配は、早めに解決しなければ精神的に大きな疲弊を生み出します。
3、長期化すると働く意欲が無くなる
会社勤務という社会的生活から切り離された時間が長ければ長いほど、
自分で自由にできる生活に心も体も慣れていき、働くこと自体の意欲が低下します。
実家で両親と同居していたり、配偶者も働いていて経済的にそこまで困窮していない場合は注意です。
働かなければならないという差し迫った状況ではないため、働く意欲を失いやすい環境です。
また、早く起きて定時に出社して勤務、終業して帰宅という生活サイクルがないため、
生活習慣が大きく乱れやすいのも要注意です。
運動不足や過食、アルコールの過剰摂取といった悪習慣が身につきやすい環境ですので
自己管理の意識で自分を律していくことが求められます。
働かない期間が長くなればなるほど、こうした環境からの脱却には大きなエネルギーと
強いメンタリティが必要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「勤務しながらの転職活動」と「退職してからの転職活動」
それぞれのメリットとデメリットを紹介しました。いずれにせよきちんとした事前準備が欠かせません。
最後に転職を検討する場合、以下の問いを自問してみてください。
- 転職をする上での目的は何か?何を得たいのか?(優先順位で3つはあげる)
- その目的は本当に転職でなければ達成できないか?転職せずとも達成できるチャンスは無いか?
- あなたを採用することで、転職先にはどんなメリットがあるのか?あなたを採用する理由は何か?
少なくともこの3つの問いに明確に答えられるようにして下さい。
これらに答えられないと、転職活動の目的や軸となる価値観が定まっているとは言えません。
思うように転職活動が進まない場合、自分を見失い迷走してしまうリスクがあります。
しっかり自問自答して答えを導き出してください。
あなたの転職活動が成功し、あなたの人生とキャリアがより輝くものになることを祈っております。
最後までお読みいただきありがとうございます。