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【飲食業転職】将来に備えてやるべき準備とは【職務経歴書の書き方】

皆さんこんにちは、齊藤です。

飲食業界では新型コロナウイルスの影響による休業が続いており、この記事を書いている5月1日時点では、全国を対象とした緊急事態宣言がゴールデンウィーク明けの5月7日以降も延長となる見込みです。

終わりの見えないウイルスとの戦いが長引くほど、企業の倒産や解雇により、求職や転職を余儀なくされる人が増えていくと思います。

特に甚大な影響を受けている飲食業界で従事する方々は、今の勤務先で万が一働けなくなった時に備えて、時間のある今のうちに準備しておくべきことがあります。

それは職務経歴書、キャリアシートのブラッシュアップです。

この記事を読むことで、職務経歴書の重要性を再認識していただければと思います。

職務経歴書(キャリアシート)の重要性は高まっていく

職務経歴書

この時期にアルバイトなどの副業で、減収した分を補う方法も即効性があり有効ではありますが、本業の飲食業での雇用が失われるリスクに備えて、有事に備えて準備することは何よりも重要です。

先述した職務経歴書の重要度がなぜ高まっていくか?

今後の飲食業界を私なりの視点で見据えたときに、次の2つの状況が加速する可能性が高いです。

理由①書類選考のハードルが上がる

社会情勢の不安による倒産、解雇の増加により、求人案件に対する応募が急増する可能性があります。

それによる書類選考のハードルが一気に高まる可能性が高いです。

これまで自分が積んできたキャリアや実績を、具体的な事例や数値と共に根拠を持ってアピールしなければ書類選考すら通過できない状況になります。

理由②異業種への転職を余儀なくされる

飲食業界の求人案件が今後激減する可能性があり、飲食業界から他業種に転職を余儀なくされるケースが増える可能性があります。

  • 飲食業界でどういったキャリアと実績を積んできたか?
  • 新たに志望する業種へ活かせる経験はどういったものか?

異業種への転職の場合は、この2点を強くアピールすることが求められます。

そのために職務経歴書をしっかり作り込んでおく必要があるのです。

この2つが理由です。

採用担当者の視点で考える職務経歴書作成の手順

まず、職務経歴書は手書きよりも専用のフォーマットを用いてPCで作成する方が望ましいです。

私が過去の転職で内定を勝ち取った職務経歴書の構成は下記の通りです。

  1. 最初にキャリア全体の要約文を数行で簡潔に記載し、詳細な内容に入る前にあらかじめ概要を伝えます。
    「この方は主に◯◯業界でキャリアを積んできた人だな」と、まず担当者に認識してもらいます。

  2. 1社ずつ職務経歴を記載します。その際に職務内容が明確にイメージしやすいように、
    事業規模や人数、売り上げ、期間、順位といった数値で具体的に明示できる情報は数値化します。

  3. 職務経歴の羅列だけではなく、自身の特筆すべき実績や取り組みの成功事例を具体的なエピソードを用いて記載します。
    採用担当者が「会ってみたい」「直接話を聞いてみたい」と思ってもらえれば合格です。
    ただし嘘は絶対NGです。事実に基づいて記載して下さい。

  4. 過去に勤務経験のある、全ての企業の職務経歴を、余すことなく時系列で記入します。
    職務内容が重複する場合は、同じ内容を繰り返し記載するコピペのような内容ではなく、
    新たにその会社で従事した職務内容に焦点を当てて記載する方が、メリハリがあって良いです。

  5. 全ての職務経歴を記載したら、自己アピールの機会も必要です。
    これまでのキャリアの中で培ってきた、自身の強みや長所を箇条書きで良いので記載しましょう。
    先述した実績や成功事例と紐づいた、根拠のあるセールスポイントが望ましいです。

  6. ここまで自身のキャリアや実績、成功事例、強みを述べてきましたが、
    最後にそれらを踏まえての「志望動機」を記載しましょう。
    特に重要なのは、採用担当者から見た次の3つの問いへの答えです。

  • 会社を志望する理由は理解・共感できる動機であるか?
  • 採用した場合、どんな強みや利益を会社にもたらしてくれる人材か?
  • 会社の方向性と本人が目指す方向性に、相互利益(win-win)の関係があるか?

これらの問いに明確に答えている志望動機であれば、採用担当者に「会ってみたい」「話を聞いてみたい」と思ってもらえ、
書類選考で不採用になる確率を最小限に抑えることが出来ます。

転職エージェントを使うメリット

私は過去に転職エージェントを何度か利用したことがあります。

その実体験を踏まえて感じたメリットは次のとおりです。

転職市場や特定業種の最新動向を知ることができる。

プロのエージェントは最新のデータを数値で詳しく把握しています。

そのデータに基づいたアドバイスをもらえることは、転職活動における様々な判断材料として押さえておきたいポイントです。

  • 自分が属している業種の情報
  • 自分が転職を希望している業種の情報
  • 市場の動向が活発になっている業種の情報
  • 過去5年間の推移動向

マクロな視点で幅広く転職市場の情報を得ることは、決して無駄にはなりません。

非公開求人案件の情報をもらえる。

エージェント会社によって保有案件は異なりますが、我々がネットを通じての検索でヒットするのは公開求人です。

これら以外にクライアント企業が様々な事情により公開していない「非公開求人」が数多く存在します。
条件が合えば優良案件と出会える可能性があります。

非公開にしている理由としてはいくつかありますが、例えばある会社がこれまでの事業に加えて、新しい事業に新規参画するプロジェクトがあり、その中核を担う人材を求めているという状況だとします。

この場合、新規プロジェクトの存在を公にできない場合、大々的に求人情報としてそうした内容を掲載できません。

こうしたデリケートな事情がある求人案件もありますので、あなたにとってのいわゆる「お宝求人」に該当する案件と巡り合える可能性があります。

転職市場の中での自分の需要、相場を知ることができる。

業種、業態、役職、年齢によって給与相場が存在します。
自分の総合的な市場価値を客観的に知る機会になります。

ここをしっかり分析していないと、当初の転職の目的が果たせず失敗に終わる可能性があります。

己を過信せず、冷静に市場と自分を照らし合わせましょう。

職務経歴書をブラッシュアップできる。

私の中では、この4つ目の職務経歴書のブラッシュアップができた経験が非常に大きなメリットでした。

最初は書き方すら分からず悩んでいましたが、プロのエージェントのアドバイスの元で、フォーマットに自分のこれまでのキャリアを振り返り、一つ一つ掘り下げて落とし込んでいく経験は大きな学びでした。

自分の強みやセールスポイントの新しい発見があったりもしました。

転職エージェントのメリットは主にこの4点です。
時間があるこの期間に、一度面談だけでもしてみると良いと思います。

新型コロナウイルスが収束し、元の通りに勤務できるようになれば最も望ましいですが、この時期の有効な時間の使い方として、職務経歴書と向き合うのはリスクを減らすために重要です。

これまでの「キャリアの棚卸し」として文章にまとめることにより、記憶の片隅にあった過去の成功事例や実績を整理する作業を通じて、自分の強みや得意とする分野を再確認することもできます。

過去を検証することは、未来の自分がこれからもっと輝いていくためには重要なプロセスであることを最後に強調します。

ぜひ取り組んでみて下さい。

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