皆さんこんにちは、齊藤です。
本日は飲食店で使える接客英語の第2回目です。
どんな人に役立つのか?
- 「外国人のお客様が多いから、お店で使える実用的な英語を学びたい」
- 「お店のシステムやメニューの説明などを確実にお客様に伝えたい」
- 「ご来店からお帰りまで、シーン別に使えるフレーズを沢山学びたい」
こうした飲食店のスタッフの方に役立つように、実際の営業の流れを意識した構成で英語フレーズを紹介していきます。
本記事の4つのメリット
- お客様のご来店からお見送りまでの各シーン別で役立つ実践的な英語フレーズを網羅しています。
- 実際の営業を想定しての細かいボキャブラリーや、日本の飲食店独自のシステムを説明するフレーズも取り上げています。
- お客様側とスタッフ側の双方に立って、役立つ実践的なフレーズを取り上げていますので、自店舗でのロールプレイングにも役立ちます。
- 英会話だけではなく、メニューや販促ツールに転用して活用できます。
前回の第1回目は、お客様がお店にご来店された際に想定される、様々なシュチュエーションで使える英語表現をまとめました。
今回はそのお出迎えの対応が終わり、お客様をお席までご案内するシーンと、お店のシステムをお客様にしっかりと伝えて、誤解やクレームを防ぐために役立つフレーズです。
日本の飲食店ならではの習慣や、お店独自のシステムをあらかじめお伝えすることで、お客様に理解してもらい、その後の商品注文にスムーズにつなげていきたいですね。
外国人のお客様には馴染みのないルールかもしれませんが、見方を変えればそうした異国での新しい体験こそ、お客様は期待して求めている可能性もあります。
しっかりとコミュニケーションを図り、思い出深い時間になるように寄り添うことを心がけましょう。
では早速見ていきましょう!

「ご案内」シーン
・Mr. Saito, your table is ready.
サイトウ様、お席がご用意できました。
・Thank you for waiting.
お待たせいたしました。
・Please, come in.
どうぞお入りください。
・Right this way.
こちらへどうぞ。
・Follow me, please.
ご案内いたします。
・I will take you to the seat.
お席までご案内いたします。
・Let me show you the toilet. Please, come with me.
御手洗いまでご案内いたします。
・Please, watch your steps.
お足元にお気をつけください。
・Please have a seat anywhere you like.
お好きな席へおかけください。
・Would you like a window table?
窓際の席がよろしいですか。
・Please, take off your shoes.
靴を脱いでください。
・Please put your shoes in a locker and keep the key with you.
靴はロッカーに入れ鍵を席にお持ちください。
・Please be seated here. こちらの席にどうぞ。
・Please, have a seat. どうぞおかけください。
いかがでしょうか?
お席までのご案内の際に使えるフレーズを抜粋しました。
お客様に対して声をかけることは接客において非常に重要です。
状況に応じて使い分けて下さい。
続いては、お客様に最初に伝えておくべきお店のシステムやルールを英語で表現する場合のフレーズを見ていきましょう。
日本の飲食店の「業種」に対しての「業態の数」は非常に多彩です。
一例を挙げると、寿司屋という業種には、様々な業態が存在します。
「大衆寿司」「回転寿司」「宅配寿司」「立食い寿司」「高級寿司」といった種類です。
それぞれに独自のシステムがありますので、それらを説明することが求められる場面も出てくることでしょう。
自店のシステムやオペレーションルールを正しくお客様に伝える英語表現もマスターしておきましょう。
注意点としては、外国人のお客様には居酒屋の「お通し」の文化がありませんので、説明なしに提供してお会計時にクレームという事態にならないように注意して下さい。

「お店の説明」シーン
・An Oshibori (wet towel) is offered to each customer to clean their hands before eating.
食前に、手をキレイにふくためのおしぼり(濡れタオル)が手渡されます。
・With the first drink, customers will usually be served a small appetizer called otoushi.
最初のドリンクオーダーと一緒に「お通し」と呼ばれる前菜が提供されます。
・We have a cover charge of 500 yen as part of our system.
当店では、すべてのお客様から500円ずつテーブルチャージを頂いてます。
・The cover charge includes a small appetizer.
テーブルチャージには、お通しの料金が含まれています。
・Are you OK with this?
よろしいですか?
・The cover charge will still be charged even if you don’t need a small appetizer.
お通しがいらない場合でも、テーブルチャージはかかります。
・An “Izakaya” is a type of Japanese drinking bar.
「居酒屋」とは日本式の飲み屋さんのことです。
・There are many kinds of drinks on the menu.
飲み物もたくさんの種類があります。
・Usually foods are shared by everyone at the table.
食べ物はたいていテーブルごとにみんなでシェアします。
・People order a couple of different things to share.
シェアするので、それぞれがいくつか違う食べ物を頼みます。
・All-you-can-drink for 1,500 yen
飲み放題 1,500円
・All-you-can-eat for 2,500 yen
食べ放題 2,500円
・We have the all-you-can-eat course menu here.
こちらが食べ放題のコースメニューでございます。
・You can order anything you like from this menu.
こちらのメニューからお好きなものをお選びいただけます。
・You can take anything you like from the buffet.
料理コーナーからお好きなものをご自由にお取り下さい。
・There is a 2 hours seating limit.
お席は2時間の制限を頂いております。
・Please press the Call Button when you are ready to order.
メニューがお決まりになりましたらコールボタンを押してお呼び下さい。
いかがでしょうか?
日本の飲食店ではお馴染みの「お通し」「飲み放題」「食べ放題」「席時間」「呼び出しボタン」といった説明にも言及したフレーズを取り上げました。
ちなみに日本で食べ放題やビュッフェであることを説明する「バイキング」という言葉は、外国人には通じませんので注意して下さい。
外国人のお客様に安心して食事を楽しんでいただく上での大事なパートですので、ぜひ活用してみて下さい。
お客様にお店のシステムを理解してもらい、安心して楽しそうに食事されている光景を見ることができると、あなたのサービスマンとしての存在価値は際立ちます。
外国人のお客様への対応を恐れることなく、積極的に楽しんで下さい。
次回は「注文時のやり取りで役立つフレーズ」をお届けします。